あの娘をペットにしたくってニッサンするのはパッカード…、と始まる曲があった。小林旭さんが歌った「自動車ショー歌」。1964(昭和39)年にヒットした。東京五輪の年だ。
▼自動車のメーカー名と車名を駄じゃれ的に連ねていた。ジャガジャガのむのもフォドフォドに…ワーゲンうちだよ色恋を忘れて勉強セドリック…などと四番まで展開する。欧米勢もいろいろ出てきた。
▼外車へのあこがれが強かった時代の話である。世界市場では日本の自動車会社の存在は小さかった。欧米で日本車が高く評価される時代が遠からず来ると想像できた人はどれだけいるだろう。
▼当時の歌詞には出てこないホンダは1980‐90年代のF1レースで無敵を誇り、生産台数では今やトヨタが世界一だ。世界戦略を描く日産などを含め日本車抜きには何も語れない。「環境の世紀」には日本の技術力がさらに物を言う。
▼「福岡モーターショー2007」がきょうから4日間、福岡市のマリンメッセ福岡など4会場で開かれる。3大都市圏以外での大規模開催は初めて。世界をリードする日本の「クルマ文化」を実感できる。
▼その発信基地に九州は変身中。私たちの郷土は、顧みれば常に主要産業を引っ張ってきた。石炭、鉄鋼、集積回路(IC)…。九州が生産拠点だった。自動車が続く。モーターショーでは地域戦略を探るフォーラムなども開かれる。車が九州を変えていく。