日本から韓国へ車を運転して旅行した場合、不便な点は何か−福岡アジア都市研究所(福岡市)と韓国の慶南発展研究院(昌原市)は実際に乗用車を走らせる共同実験に乗り出し、福岡市の博多港を出発した車が13日夕、韓国・釜山港に到着した。交通工学などの研究者らが韓国南部を旅して両国の道路標識などを比較、マイカーなどを利用した海外旅行の課題を探る。
両研究所は福岡市、慶尚南道のシンクタンク。博多−釜山間で高速船やフェリーの年間乗船者数が約75万人(2006年)に達した活発な往来に注目し、企画した。
韓国は車両は右側走行で、左ハンドル。車は赤信号でも交差点で右折可能など、日本とは交通事情が異なる。実験は日本側4人と韓国側2人が参加。日本からの乗用車と釜山で借りたレンタカーの2台で走行。いずれも韓国で運転経験がない日本人がハンドルを握る。交通ルールやフェリーによる車両運送手続き、道路沿いの休憩所の利便性などを調査する。
韓国人による九州での走行実験も本年度内に実施。道路からの景観などに着目して観光振興を促す「シーニックバイウェイ」の日韓版を検討する意向で、同都市研究所の野口誠主任研究員は「九州と韓国の交流は多様化し、田舎町を旅するのに自動車の方が都合のいい場合もある。新しい行動スタイルを探りたい」と話した。一行は慶尚南道を回り、17日朝、博多港に戻る予定。