九州大学は15日、自動車産業に特化した高度人材を養成する「オートモーティブサイエンス(自動車学)」専攻を2009年度に大学院に開講する方針を明らかにした。材料、燃料などの技術分野だけでなく、安全や経営、環境など自動車に関するあらゆる課題に幅広く対応するため、公立の福岡女子大学と私立の西南学院大学も参加し、国公私連携による大講座制で運営する予定。九大は同時に、同専攻の上部組織として、文系と理系をまたぎ新しい学問領域を開拓する「統合新領域学府」の設置も検討している。
オートモーティブサイエンス専攻は、企業の立地が進み、九州の基幹産業として成長を遂げる自動車向けの人材養成を通じて、地域貢献と産業のすそ野拡大を目指す。講座は「力学、燃料系」「統合生産システム」「先端材料化学」「情報技術」「デザイン」などを予定している。
実務能力を高めるため、教授陣は自動車業界からも在職のまま募り、学生には数カ月の企業研修を義務付ける。また、修了判定は論文だけでなく実習方式を採用する。
人間環境学研究科を持つ福岡女子大と経営学研究科を持つ西南大も、女性や高齢者に配慮した製品開発や、経営面などで貢献できるとして、参加に向け調整している。
同専攻の定員は一学年修士課程18人、博士課程6人を予定。09年4月開講を目指し、今年中に詳細計画を決定する。