北部九州で自動車産業の集積が進む中、地場企業育成の方策を考える産学官による「自動車産業人材育成推進会議」(座長・吉野英弘理工学部教授)の第2回会合が21日、県庁であり、優秀な技術者育成のため佐賀大教授陣が地場企業の技術者を「再教育」する案が提起された。
会合では、自動車関連産業の受け皿となるためには「人材の量的確保」と「優れた技術者の育成」の二本柱が不可欠との認識で一致。人材確保については、高校卒業の6割が地場企業への就職を希望していながら結果的に6割が県外就職している現状を踏まえ「新卒者に頼らず、人材派遣にも目を向けた方がいい」などの意見が出た。
技術者育成に関しては、吉野座長が「高卒の技術者も体系的な知識を身に着けることで技術が向上する」として、佐賀大の機械、電気などの教員が地場企業に出向き授業をすることを提案。産業界の委員からは「新卒者確保は困難で、社員のレベルアップが人材育成の近道。ぜひ実現してほしい」と賛同の声が上がった。