トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)が、自動車の設計・開発拠点を近く新設することが28日、分かった。同社で生産する車種のほか、将来的には、トヨタグループの他の国内工場の生産車種の開発受託も検討する。九州に自動車メーカーの頭脳拠点が設けられるのは初めてで、北部九州の生産拠点としての位置付けが一段と高まりそうだ。トヨタ九州が同日午後に発表する。
開発拠点は高級車「レクサス」などを生産する宮田工場(同)周辺に設置するとみられ、コンピューター設備を備えた開発棟の新築も検討している。開発するのは、主に、エンジンなど基幹部品を除く車体部品で、現地採用を中心に100人以上の技術者を雇用するという。
トヨタの本拠地の愛知県内では、技術者不足が深刻化。グループの開発能力を発展させるには、比較的、人材を確保しやすい九州に新拠点を置くのが得策と判断した。
福岡県内には、デンソーテクノ(名古屋市)など、車載用組み込みソフトの開発拠点の設置も相次いでおり、今回の新拠点が、同ソフト関連企業の集積を一段と進める可能性もある。
福岡県は「次世代車の開発なども想定され、トヨタ九州のグループ内の競争力も向上するはずだ」と期待している。