●12月7−10日 きょう実行委発足
コンセプトカーや最新の市販車などを展示する九州初の「福岡モーターショー2007」(正式名称=福岡自動車博覧会)。主催者となる実行委員会(西日本新聞社や福岡県など産学官で構成)が9日発足し、12月開催に向けた準備が本格化する。実行委発足を前に、イベント(予定)の概要や特徴をまとめたほか、張富士夫・日本自動車工業会会長に福岡モーターショーへの期待などを聞いた。
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●CO2削減へ提言 北部の拠点注視
日本最大の東京モーターショーの主催者でもある日本自動車工業会の張富士夫会長に、国内自動車市場の動向や福岡モーターショーへの期待、「北部九州自動車生産150万台構想」実現への課題などを聞いた。
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−低迷が続く現在の国内市場の動向をどうみているか。
張 国内の自動車販売はこの5月まで14カ月連続で前年を下回っている状況が続いているが、今後、市場を活性化していくためには、環境・安全などの先進技術の開発を含め、お客さまにとって魅力ある車を提供していくことが大切だと思う。
−福岡では今年12月に九州では初めてのモーターショーが開かれる予定で、4日間で10万人の来場者を目指している。自工会は東京モーターショーを開催しているが、モーターショーがもたらす販売面でのプラス効果をどうみているか。
張 この秋の東京モーターショーでは、各社の最先端の商品・技術の展示に加えて、実際に車に触れ、体験のできる特別企画を実施していく。ご来場者に車の夢や楽しさ、素晴らしさを感じてもらい、一人でも車ファンを増やすことが、市場の活性化にもつながるものと期待している。また福岡で開催されるモーターショーも九州の市場の活性化にプラスになるのではないかと思っている。
−福岡モーターショーでは、ITS(高度道路交通システム)の紹介や、燃料電池車試乗会なども行う予定だが、自工会として、消費者の利便性の向上や環境問題にどう取り組んでいるか。
張 道路整備や自動車税制のあり方について提言しているほか、ITS社会の早期実現や都市部における駐車場整備の推進などに取り組んでいる。環境問題では、環境への配慮を最優先にした自動車の普及や、二酸化炭素(CO2)削減などに効果がある交通流円滑化のための調査・提言、エコドライブの啓発などに取り組んでいる。
−北部九州では自動車生産が昨年、年産百万台を突破し、福岡県は2008年度に年産150万台達成の目標を掲げている。課題として、地元からの部品調達率の向上や人材確保などが指摘されているが、どう解決していけばいいか。
張 北部九州では、産官学が連携し、人材育成や技術支援、産業インフラの整備など、製造活動の基盤強化に総合的に取り組まれているが、こうした取り組みを今後も継続することが重要ではないかと思う。
−日本の自動車メーカーがグローバル展開を進める中で、アジアでも有数の自動車生産基地となった北部九州の今後の可能性や期待については。
張 激化する国際競争の中で日本の自動車産業が勝ち残るには、モノづくり産業として確固たる基盤を堅持する必要があり、日本国内で一定の生産量を確保することが大切だ。こうした中、北部九州が有数の生産拠点となったことは大変意義深く、今後の発展に期待している。
(敬称略)
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▼ちょう・ふじお 東大法卒。60年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)。社長、副会長を経て06年6月に会長。同年5月から日本自動車工業会会長。70歳。東京都出身。
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●ワードBOX=北部九州自動車生産 150万台構想
北部九州には日産自動車九州工場(福岡県苅田町)、トヨタ自動車九州(同県宮若市)、ダイハツ九州(大分県中津市)の各自動車メーカーが立地し、2006年に三社合計で年産100万台を達成した。07年末にはダイハツ九州の第二工場が稼働し、トヨタ九州も能力増強の計画があるため、福岡県は年産150万台達成の目標年度を1年前倒し、08年度とした。福岡モーターショーでは、同構想をパネルや映像を通して紹介、北部九州が自動車生産の一大拠点であることをアピールする。
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●福岡自動車博覧会・実行委員会構成メンバー
北部九州自動車150万台生産拠点推進会議、九州自動車産業振興連携会議、福岡県、福岡市、福岡県自動車販売店協会、九州経済産業局、九州地方整備局、九州総合通信局、九州運輸局、九州管区警察局、九州経済連合会、九州観光推進機構、九州大学、九州工業大学、福岡大学、福岡県商工会議所連合会、九州電力、JR九州、西日本鉄道、西部ガス、日産自動車九州工場、トヨタ自動車九州、ダイハツ九州、福岡県市長会、福岡県町村会、福岡県商工会連合会、福岡県中小企業振興センター、福岡県機械金属工業連合会、福岡コンベンションセンター、日本経済新聞社、テレビ西日本、TVQ九州放送、エフエム九州、JTB九州、西日本新聞社 (順不同)
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●九州初、福岡3会場で開催
福岡モーターショーは12月7日から10日までの四日間、福岡市博多区のマリンメッセ福岡、福岡国際センター、福岡国際会議場の三会場で実施。4日間で10万人の来場を見込んでいる。車の展示だけでなく、人と調和した車社会の在り方などを論議。また中国、韓国などアジアのジャーナリストに視察してもらい、各国に情報発信してもらう。
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●モーターショー・パビリオン (マリンメッセ福岡)
国内乗用車メーカー8社のコンセプトカーや最新の市販車を展示。東京モーターショー(10−11月、千葉市・幕張メッセ)で初披露される各社の注目車が会場に並ぶことになる。また、福岡県が推進する「北部九州自動車生産150万台構想」もパネル展示などで紹介する。
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●カーライフ・パビリオン (福岡国際センター)
国内二輪車メーカーがコンセプトカーや最新の市販車を展示。ITS(高度道路交通システム)ゾーンでは、カーナビの最新システムなどを紹介。イタリア車のデザインコーナーでは、フェラーリやランボルギーニなどを並べる。九州風景街道(8ルート)を映像で紹介、子ども向けに車のおもちゃコーナーも設ける。
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●フォーラム・パビリオン (福岡国際会議場)
車や道、環境などに関する会議を開く。予定しているのは、自動車産業フォーラム▽アジアジャーナリスト会議▽日本風景街道・国際シンポジウム▽道守(みちもり)九州会議交流会▽ITSシンポジウム▽次世代自動車セミナー。アジアジャーナリスト会議には約10都市から参加。電気工作キットなどを使い、親子で学ぶ体験・学習教室も開催する。
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●関連イベント
日本自動車研究所(JARI)による各メーカーの燃料電池車の試乗会を屋外で実施。世界のクルマCMフェスティバルを、近くの福岡サンパレスで開く。
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●チケットは…
入場料は大人(中学生以上)1200円(前売り1000円)、小学生600円(同500円)。前売り券は8月1日から全国のローソンやチケットぴあなどで発売する予定。